
2016年03月26日
「丘の一本松」を観に行った日
先月、両親を連れて北谷のニライセンターに
「丘の一本松」を観に行ったのである。
「丘の一本松」といえば、大宜味小太郎さんの代表作である。
今回はキャストのほとんどが若手にバトンタッチしており、
新しい「丘の一本松」となっているということであった。
僕は、テレビで大宜味小太郎さんの「丘の一本松」を観たことはあったが
生の舞台で観たのは初めてであった。
感想はといえば、とても良かったのである。
うちなー芝居なので、ほとんど方言の舞台であった。
お客さんの年齢層も高く、ところどころ笑いもあった。
もちろん僕の両親も笑って観ていたのである。
僕は方言はあまり分からなかったが、それでも十分伝わったのである。
「丘の一本松」は親子の人情劇なのである。
親が子に厳しくしたり、口うるさくするのは、
子が社会でたくましく活躍してほしいという親の願いと愛情から
くるものであるということを教えてくれる舞台なのである。
また、子は親が口うるさく言ってくるうちは、
親が元気な証拠だと思って有難く話しを聞いてあげなさいとも
教えてくれるのである。
僕もうちあたいするものがあったが、
きっと僕の両親は親としても、子としても思うところがあったはずである。
さて、舞台を見終わったあと、両親と3人でご飯を食べに行ったのである。
もちろん僕のおごりである。ちょっとした親孝行にはなっただろう。
考えてみると、昨年の6月には山原のオジーが亡くなり、
そして、年が明けて1月には、妹の子どもが生まれたのである。
一つの時代が終わり、また、新しい命が生まれ、
時代が創られていくのである。
僕の両親もこれでようやく、おじいちゃん、おばあちゃんになれたのである。
これほどの親孝行はないのである。
妹に感謝したいのである。
甲斐性の無い兄に代わって、しっかり初孫の顔を見せてくれたのである。
これで、僕もまだしばらくは、甲斐性の無いままいれそうである。
Posted by 浮世離れ at 23:50│Comments(0)